「獣になれ!/DECEMBER」」



昨日ははシングル「獣になれ!」の発売日。PCゲーム『置き場がない!』のOPだ。

『置き場がない!』のプロデューサーの春山さんは僕の長年のファン。その春山さんからの熱いリクエストで、「獣になれ!」が出来上がったのだ。オーダーはF-BANDのライブでやれるようなハードな曲である事と、正統派のロボットソ\ングである事、この2つだったのだ。後者に関して言えば、「キングゲイナー」は歌っているものの、俺自身はロボット物作ったことなくってさ。ましてや「キングゲイナー」もJAMも正統派とは言えないしね。「マクロス7」もロボットだけど、あれは未来のロックバンドの話だからなあ。なんて迷いながら当初何曲か作ったけど、全然ダメでさ。俺の中に「正統派のロボットソ\ング」なんて無いんじゃないかと思ったよ。こうなってくると、「F-BANDのライブでやれるようなハードな曲」を満たすのも範囲が広すぎるぜ。結局前シングル「ワクガイ!」の時のように、のセッションの中からみんなで作ろうと、F-BANDに集まってもらったんだけど、それでもまとまらず、途方にくれていたんだ。締め切りも近いから藁にもすがる思いで、家のパソ\コンの中の「没曲ファイル」を開いてみたら、この曲の原型が入っててね。何と今回のために書いた中の、かなり最初の方だった。それを仕上げて再度F-BANDに集まってもらって録音して、福山恭子に熱い歌詞を書いてもらって「獣になれ!」になったのだ。仕上がってみると、何でこれを没にしていたんだか全くかわからん。長年曲を作っていたって、こういう事もあるのだ。4人ともシンプルながら、かなり激しくて凄い演奏だと思うよ。

カップリングの「DECEMBER」は「獣になれ!」とは全く対称的なものになったなあ。ピアノは横ちゃんでなく、今回は俺が弾いた。使っているピアノは家にある福山恭子のKAWAIの古いアップライト。録音するのは「ねここしゃん」以来19年ぶりなのだ。グランドピアノでは出ない家庭的な(どわはははははは)音がするのだ。ギターはいつものストラトではなく、ジャケットに写ってるエピフォン・カジノを使った。家ではよく弾いているんだが、レコーディングではたまに使う程度。こういう曲のリズムギターには合うなあ。ジャケット撮影日に記念に持っていったら、表\1に採用された。アンプはいつものVOX AC-30、エンディングではロータリースピーカー(メーカー不明、たぶんハンドメイド。出所不明なあやしい奴)を使った。ベースは俺のスポンジミュート付きBILL LAWRENCEをてつろうに弾いてもらった。(2010/05/04の日記のJAMの「I LOVE YOU」はこのセッティングのまま弾いた)麻生のドラムは珍しい多重録音。多いところで4回くらい重ねて録音しているのだ。

と言う事で「獣になれ!/DECEMBER」」。発売中